条文の要件だけから判断すると、AとBの二つの法律の規定が適用になりそうな事例に当たることがあります。そのときは、A法とB法とを比較して、対象領域が広いほうの法律の規定よりも、狭いほうの法律の規定を選択することになります。

この場合に適用すべき規定を一方の規定に対して「特別法」、適用されない規定を「一般法」と呼びます。「一般法」と「特別法」は、法律の適用における複数の法律の間の相対的な関係を示す表現です。制度的に、法律が特別法と一般法とに振り分けられるわけではなく、法律の属性を示すものではありません。この一般法と特別法という関係性は、政令、省令、条例、規則の規定にも当てはまります。また、法ではない規程、例えば、要綱や訓令などの間にも成立します。